火星それ自体に関することではないが、2つの衛星の存在は魅力的なものである。衛星から地球帰還軌道へ移るには、それほど大きな速度の変化を加える必要が無く、また衛星に水などのロケットの推進剤の材料に使用できる物質が存在する可能性もある。仮にそうだとすれば、これら衛星は火星から地球へ帰還する宇宙船の燃料補給拠点として活用され、推進剤やその他の物質を定期的に地球-月間の軌道へ送ることも、経済的に可能となるだろう。
宇宙移民への一般的な批判に加えて、火星への植民固有の懸念がある。
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地球の生命による惑星の汚染が心配される。火星にかつて生命が存在した、または現在も存在しているかについては、まだ決着がついていない。
地球-火星間の飛行に際して非常に高レベルの放射線を浴びるため、癌のリスクが上昇する。出産可能な年代の人については、奇形児が生まれる可能性も高くなる。
多くの人は、ロボットによる火星探査の方が経済的に良いのではないか、それはどんな植民活動に対しても先行して行うことができる、と考えている。
他の提案として、最初の地球外植民地を作る場所としては火星より月の方がより合理的であり、将来の有人火星ミッションの足がかりとしても使用できるだろうというものもある。しかし、月には生命の生存に必要な元素、特に水素、窒素、炭素がほとんどない(50 - 100ppm)という事実もある。